予後演習と暫定ひとりっこ

4月25日 夕方の面会
酸素室:酸素濃度36±2% 流量:2.5ℓ 湿度:60% 室温:24~5℃
tantanさんはすこぶる体調が良さそうで私の面会を待つ余裕が出てきてました。
息づかいも昨日よりも随分楽そう食欲も旺盛なので身体の中も順調に稼動しつつあるよう
排尿は相変わらずシリンジから皮下注入による利尿剤とビタミン補給
ただ血管からの感染などを予防するためそろそろチューブは抜くとのこと。
tantanさんは病院へ来てから酸素室を出される時=検査か投薬、注射と彼にとって嫌なことをされる時という記憶がin putされてしまっているのでアクリルガラスの小窓を開けることには警戒心がないが、扉を開けられて呼ばれる時はすっかり奥に入ってしまいなかなか出てこなくなってしまう…
たった4日間でtantanさんには正に身を守るためのシェルターになってしまった
そんなtantanさんがこの日アクリルガラスの前ギリギリまで来て身体を横たえたと思うと、
目の前の私に向けて何ともいえない表情でチューブの入った右手の肉球をガラス面につけてきました。
よく古い映画やドラマでガラス越しに何かを訴えるシーンで手の平をつけて…なんて設定がありますが、まさにそれそのものです。
f0032020_14312322.jpg

表情はとても穏やかで幼子のような愛慕と母親のような憐憫を思わせるような表情
思わず切なく愛しくてその肉球に手を重ねたのですが泣かないと決めたのに、この時ばかりは何故か溢れ出すものをとめることができませんでした。
よくこの世の生を受けるものは皆役割を担って生まれてきているなどといわれますが、
何だかこの時のtantanさんはまるで自分がこの世の生を受けた意味も現在の自分の大きな苦しみでさえも解っていたかのような表情に見えたのです。
長い間こんな感じだったので看護士さんが来られて離れた時はさすがにtantanさんは手がだるくなったようで奥でブルブルと振ったりしてました。
何だか不思議な一瞬でした…

この日診察の最終、私が帰る前にtantanさんのチューブを外していよいよ錠剤の服用による利尿と投薬に移行されました。
実は昨夜は今後の予後についても大きなターニングポイントであったわけなんです。
皮下注入の利尿剤によって強制的に胸水や排尿をさせられていたtantanさん、食欲や喉の渇きと共に正常に体内バランスが整い循環しはじめているとしたら通常の飲食でそれらは必要ないわけです。
酸素室というまだ安定した環境下に居ながら強制的な循環から切り離して自分の体調を保持することができるかというのが昨夜の彼の宿題でした。
万が一、自分での体調保持に失敗しまた急変したらそこで在宅予後への道はまた絶たれることになるのです。
やはり帰る間際にかける言葉は「頑張れtanちゃん!」でした。

4月26日朝
お陰さまで急変による緊急呼び出しはかかりませんでした。
日曜ということもあって10時から15分間のみの面会を許されてました。
フードの補充、昨日より在宅予後の為の療養食を今までのフードに混ぜながらのトレーニングをしています。
今までほぼドライオンリーで過ごしてきたので、最初水分の多い缶詰を出していただいたようですがtantanさんは食べ方がわからなかったようです。
以前自宅で出したときも凄く時間がかかって口の周りをグチャグチャ汚しながら食べたことを思い出します。
療養食も10gの小分け単位で与えますが、全て残さず完食していたそう…
順調であればそろそろこの調子で食べていると排便の兆しがあるかもと思いましたが、面会時までには見られませんでした。
自力で体内循環も出来ているようで夜も過ごせたtantanさん…
これでいよいよ明日の夕方から在宅予後への第2段階の扉が開かれた訳です。
f0032020_14354182.jpg

一方、自宅には暫定ひとりっこですっかり鍵っ子が板についたtotoちん
帰るたびにそれはもう驚くべき甘え方で、もの凄くお喋りします。
ベタベタといった方がいいかも知れません。私の足下にくっついて眠ったりしています。
疲れていてもtotoちんにも淋しい思いをさせているので少しだけかまってやるのですが、癒される反面、とても疲れます。
明日tantanさんを迎え入れた時にまたまたピリピリの緊張感と火炎砲が心配です。

明日は昼間は何かと慌しいので、更新は夜になるかも知れません。
いつも温かいコメントを頂戴して有難うございます。
とても励みになります。
お返事は暫く出来そうにありませんこと、ご容赦下さい。