はじまりの日

4月28日、在宅予後の初日の朝を迎える…
殆ど眠らずつきっきりで看病というより監視(苦笑)
やんちゃの監視なら喜ばしいけれど、未だ使いこなせてない酸素ハウスとtantanさんを順応させるための監視というのはほとほと気が張ります。
帰れたことが嬉しいはずなのに酸素ハウスに入れられているのがやっぱり解せないtantanさんはなまじ元気で夜通し頻繁に抗議をしました。
出してやりたい気持ちは山々ですが心を鬼にして小さな窓を開けてスキンシップで宥めます。
昨夜は私も寝室を使わなかったので、totoちんも猫部屋で一夜を過ごしました。
ひとつ屋根の下で2箇所の部屋を出たり入ったり、階段の上下運動もこれについてくるのでいいダイエットになるかも知れません。
我が家のペースで午前6時に朝ご飯をそれぞれに配給し、tantanさんも出された15gキレイすっぱり平らげました。
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退院に伴い実は私には宿題が出されています。育児記録ならぬ看護記録です。
内容は毎朝晩の呼吸数/分、心拍数/分、体温、一日を通しての闘病前の元気な時を満点の10点とした場合のその日の点数、食欲、飲水量なども同じように点数評価をするのです。
呼吸数は10秒でお腹の上下の動きの回数×6倍か、厳密に1分間で測定する。
心拍数はリラックス時のものを聴診器による心音確認。
体温はtantanさんにはストレスになるのでやらなくてよいとのこと。
子どもの頃にあまりお医者さんごっこをした記憶がないので本物の聴診器にちょっとドキドキ、実際にやってみたらコレが何とも思った以上に難しいのです。
耳をつけると色んな音が混ざり合ってこんな複雑な音を微妙に聞き分けなければいけないのかと閉口してしまいました。
心筋症や心疾患の最初の発見は多くは聴診器による心雑音です。
素人の私にはtantanさんの心音の他に聞こえる色んな音全てがその心雑音と云われるものなのか、多くの複雑な音の中で特異な音が明らかにプロである医師には聞き分けられるのか…面倒くさい性質なので理屈がしっかり通らないと納得できない部分があって理解してからやりたいんですよね、本当は。
なのでこの部分チャレンジしてますが大切なことにも関らずもの凄く信頼性に乏しい記録になりつつあります。
それに相手がDr.ならまだしもこと飼い主が聴診器なんぞを持ったところで当の猫さんは嬉しくなってゴロゴロ音出してしまうんですよ。
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薬についてはまず最初の3日間は利尿剤のみで様子を看るとのことでした。
なんだか不安がいっぱいでしたが、朝も機嫌よく目覚め排尿、排便共に10時までにノルマを果たしたtantanさんはこの時はそれでイケル!と思われてました。
9時半ごろ、酸素ハウスを出たがったので出してやると酸素チューブが扉を閉め切れず邪魔をしているのでtantanさんは脱走を図りました。
向った先は少しずつ慣らそうと敢て隔離策をとっているtotoちんの居る猫部屋
病み上がりとは思えない軽い足取りで階段を素早く駆け上がります。
もともと毎日30分程度で少しずつ逢瀬の機会を持たせて慣らすことをDr.とも相談していたので、猫部屋にそのまま入れてやりました。
ペントハウスに居たtotoちん、高見から何者!?という目線、もともとは自分の縄張りでももちろんあるtantanさんはあちこち確認に大忙し、いつの間にか真後ろに下りてきたtotoちんがtantanさんの匂いを確認します。
気配に気付いたtantanさん、振り向くや否や「シャア!」と小さく噴くtotoちん
微妙な間合いをとってtotoちんは侵入者tantanさんに小さく唸りながらプレッシャーをかけました。
やっぱり何だかtantanさんがストレスになってきている気がして階下の酸素ハウスへ戻した後、それから悲しいかな体調はどんどん下降していったのです。
起きていても呼吸数が増えて少ししんどそう、でも13時のご飯はしっかり完食。
その後どんどん息づかいが荒くなって身体と頭が呼吸に合わせて揺れるほどに…
お昼過ぎから気になってDr.へメールで状況を報告、指示を仰ぎました。
夕方までに呼吸数がさらに増え、尚しんどそうになったので新たな薬を増やすことになりました。
Tantanさんがこの病気を発症して病院などへ面会に行ってたりしている最中にも感じていたのですが、tantanさんの呼吸は数も多いのですが急にリズムが変わったりするようなところが見られお腹の上下運動が正に妙なうごめき方をしたりするので、彼が急変していく様は凄くよく解ります。そしてその異質な動きが素人目にもはっきりわかるので在宅でこれを目の当たりにするのは私は正直とても恐くなるのです。
病院から新たな薬を受け取って服用させたのは18時過ぎ…
メチオニンタブに粒を仕込んでしんどいながらもお腹が減ってきていたのか、難なく服用に成功しました。
直後から身体を横たえウトウト仕出します。
お腹の呼吸の刻みは相変わらず早く時に痙攣するような変則な動きも見せます。
それでも服用直後から楽になってきたようで両手を投げ出して彼特有のリラックスした姿勢の寝姿で目を閉じました。
午後9時、呼吸数は最速時60回近くカウントしたのが、50回未満までに安定しました。
といっても健常な猫の呼吸数よりも多いのですが…
ご飯に起こすと水を飲み、今日3回目の排尿。ご飯も全て食べきり、その後は落ち着いて眠っています。
今日一日だけでこれだけの起伏のある病態…ハラハラドキドキの連続で看てる方も正直かなり心臓に悪いです。
お陰さまで後から導入した血管拡張剤(フォルテコール)が効果を発揮したようです。
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幸いにも現在tantanさんは酸素ハウスで気持ちよく眠りについているようです。
明日はこんなに急変しませんように、平穏に過ごせますようにと願う毎日が繰り返しになりそうです。
でもこれが在宅予後なのです。ここからがこれからが“はじまり”なのです。


【記 録】
 ・朝  呼吸数:37  心拍数:計測不能  環境:酸素室温:23℃ 湿度:55%
 ・夜  呼吸数:49  心拍数:計測不能  環境:酸素室温:24℃ 湿度:58%
 
 ・投薬  朝:利尿剤(フロセミド)
       夕:利尿剤(フロセミド)  血管拡張剤(フォルテコール)